胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃内視鏡検査(胃カメラ)の必要性

日本人は胃に負担がかかりやすいと言われており、ストレスなどで胃痛等を引き起こす方は少なくありません。胃の中を検査する方法としてバリウム検査がありますが、立体的な胃を平面に投影するため、検査精度としてはカメラで直接観察することのできる胃内視鏡検査(胃カメラ)の方が優れています。
また、最近では鼻からカメラを挿入する経鼻内視鏡検査も普及しておりますが、鼻腔が狭い方の場合、カメラの挿入が困難だったり、鼻出血をおこすこともあります。
当院では、口からカメラを挿入する方法で行っており、鎮静剤・鎮痛剤をあわせて使う事で、口からカメラを挿入するつらさなどを和らげて検査をお受け頂いております。過去に口からの胃カメラを受けてつらい思いをされた方が、当院にて検査を受けられたところ、『こんなに楽に検査できるのなら、怖がらずに毎年受けようと思います』とおっしゃる方も多数います。 
定期的な検査がとても大切です。ぜひ、まずはお気軽にご相談ください。

こんな症状ありませんか?

  • 胸焼けがする 
  • 胃がもたれる
  • みぞおちのあたりが痛む
  • 食欲不振や体重減少がある
  • 便の色が黒っぽい
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
  • 検診で異常を指摘された

 

一つでも当てはまる方は、お早めにご相談にいらしてください。

胃内視鏡検査の進め方

1.事前のご来院まずは一度診察にご来院ください
診察
  • 現在の症状、病歴や服用されているお薬などを伺います
血液検査
  • 内視鏡検査に必要な血液検査をおこないます
説明・予約
  • 検査についての詳しい説明を行います・検査日のご希望を伺いながら検査の予約をおとりします
診察時にお持ちいただく物
  • 保険証
  • 服用中のお薬がある方はお薬手帳などお薬の内容がわかるもの
  • 「検診や人間ドックでひっかかった」という方はその検査結果一式
2.検査前日夕食は軽めに食べ、夜9時以降は水以外のものは召し上がらないでください
3.検査当日予約時間にご来院ください
前処置
  • 胃の中をきれいにする薬をお飲みいただきます
  • 鎮静剤と鎮痛剤を注射します
内視鏡検査
  • 眠っているかのようなウトウトした状態で検査をお受けいただきます
  • 検査は15分間程で終了します
検査後
  • リカバリー室で1時間程お休みいただきます
結果説明
  • 医師から検査結果をご説明いたします
  • 内視鏡画像入りの検査結果レポートもお渡しします
お会計
ご帰宅
  • 鎮静剤の効果が続いている為、検査後お帰りになる際は、自動車、バイク、自転車などを運転しないようにお願いします

尚、内視鏡検査時に組織検査(組織を少しつまんで顕微鏡で調べる検査)をおこなったり、ピロリ菌を調べる検査等も行った場合には、その検査結果は後日改めて診察時にご説明いたします

検査時間が予想以上にかかることや、検査後ご気分が悪くなる方もいらっしゃいますので、検査当日はお時間・ご予定に余裕をもってご来院くださいますよう宜しくお願いいたします

 

ヘリコバクター・ピロリ菌の検査・治療

ヘリコバクター・ピロリ菌(通称:ピロリ菌)とは、胃の粘膜にすみついている細菌です。
50歳代以上の方の70~80%がピロリ菌に感染していると言われており、ピロリ菌が胃・十二指腸潰瘍や胃がんの原因になり得ると指摘されています。
近年、ピロリ菌を除菌することで将来的な胃がん予防の効果が認められております。特に、ピロリ菌の感染期間が長い人程胃がんの発症率も高くなる為、若年者からの除菌治療が望まれます。

ピロリ菌の検査方法

当院では以下のような検査を行っております。

尿素呼気テスト 息を吐いてピロリ菌の有無を調べる方法で、最も精度が高い
血液検査 採血にてピロリ菌の抗体を調べる検査方法
尿検査 採尿にてピロリ菌の抗体を調べる検査方法
胃がんハイリスク検診(ABC検診) 採血にて胃の萎縮度やピロリ菌の抗体を調べる検査方法

保険診療と自費診療の検査・治療の違い

健康保険でのピロリ菌検査及び治療
ピロリ菌の検査 事前に胃の状態を確認するため、胃内視鏡検査が必要となります。
尿素呼気テスト法にてピロリ菌の有無を調べます。
ピロリ菌の治療 2種類の抗生剤と1種類の胃薬を1週間服用します。
現在保険診療では、2回までしか除菌治療はできず、除菌成功率は98%です。
自費診療でのピロリ菌検査及び治療
ピロリ菌の検査 ・尿素呼気テスト
・尿検査
・胃がんハイリスク検診(ABC検診):血液検査
ピロリ菌の治療 2種類の抗生剤と1種類の胃薬を1週間服用します。
3回以上の除菌治療を行っているところもありますが、当院では2回目までの除菌治療としております。

このような方へ

  • 胃の不快な症状がある
  • 胃薬を飲んでも胃の症状が改善されない
  • ご家族にピロリ菌陽性の方がいる
  • 健診などでピロリ菌がいると指摘された

 

このような方はぜひ一度ご相談ください。

検査費用

胃内視鏡検査(胃カメラ)
およそ5,000円~10,000円 ※保険3割負担の方
ピロリ菌の検査
保険 尿素呼気テスト およそ1,600円 ※保険3割負担の方
自費 尿素呼気テスト 8,000円(税別)
尿検査 6,000円(税別)
胃がんハイリスク検診(ABC検診) 1,200円(税込)※但し、既往歴などによりまして受けられない場合もあります。
ピロリ菌の除菌治療
保険 およそ500円~1,500円 ※保険3割負担の方
(別途除菌薬代2,210円のご負担有)
自費 2,400円(税別)
(別途除菌薬代およそ7,000円~7,500円位のご負担有)